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ビジネス情報掲載記事(令和7年12月1日号)-お知らせ

備後の経済情報誌「ビジネス情報 令和7年12月1日号」に載りました。

 

 

(本文)

「変化の落とし穴」

今年も残すところ、あとひと月になりました。

忘年会などが多くなる季節ですが、「望年会」というのもあるようです。

来年を望むためには、どんな年になるのか知る必要があります。

 

私たちの人生は、「変化」の連続であると言えます。

この世で変わらぬものは、何一つないと言ってよいでしょう。

 

江戸時代の俳諧師・松尾芭蕉は「不易流行」という言葉を残しました。

「易」とは変化を意味します。

つまり、「世の中には『変わりゆくもの』と『変化しないもの』がある」という意味と解釈できます。

万物は生じては変化し、消滅しては発生しています。

 

私は、経営コンサルティングの中に気学あるいは易経を引用しています。

なぜなら不易、すなわち変わらぬものを知らなければ、変化の波に乗るべきかどうかが分からないからです。

 

「万物は変化する」。では、「変化しないもの」とは何でしょうか。

結構難しい問いになると思いますが、戦略と戦術に分けて考えると分かりやすいです。

 

ところで、この「変化」についての学問があります。

約5000年~7000年前の学問「易経」です。

「四書五経」の一つとして知られています。

この易経の中には、天地万物の変化の法則が書かれています。

 

では、その変化の法則に照らし合わせると2026年はいかなる年になるのでしょうか。

来年は丙午(ひのえうま)の一白水星(いっぱくすいせい)という巡り合わせの陽です。

これで、いろんな事が分かります。

まず宇宙の気は「丙(ひのえ)」です。

丙は、あらゆる存在に「照らす力」をもたらす火のエネルギー。

「偽物」が白日の下にさらされる出来事が増え、陰に隠れていた「本物」が登場しそうです。

企業経営で言えば、戦略としては「明確に課題を捉えて解決に進む年」となりそうです。

具体的な戦術について、どうすべきか気になる方はご相談ください。

 

次に地の気は、「午(うま)」です。

牛(うし)と読んでしまいそうですが午(うま)です。

午は南に存在し、光が強い場所になります。

この字に「心」をつけると、「忤う(さからう)」となります。

反抗、突き上げを意味します。

午の年は、旧支配勢力が極点に達し、それに対する反対勢力が内側から激しい突き上げを行います。

一言で言うと、来年は「創造的破壊」の年になりそうです。

 

最後に人(ひと)の気です。

人の気は一白水星となります。

一白水星は一(いち)という数字に数理があり、「万初」を意味します。

あらゆる、初めの事業が進む時期となります。

 

2025年は二黒土星で「良妻賢母」の年でありました。

2026年は一白水星で「中男」、いわゆるおじさんの年となります。

また、水に関わる災難が増えそうです。

 

さて、これらの事は当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが、そのような変化があるかもしれないと用心することに価値があると思います。

ただ、「不易流行」の言葉通り、変えてはいけないものを変えて、変えなければならないものをそのままにすることは本末転倒となるでしょう。

変化をするためだけの変化に囚われず、変化の法則を踏まえた上で変化することが大切と考えます。

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