ビジネス情報掲載記事(令和7年6月1日号)-お知らせ
備後の経済情報誌「ビジネス情報 令和7年6月1日号」に載りました。
(本文)
「自信の落とし穴」
人生の中で、自信を持って生きていける事は大変に幸せなことです。
しかし、ある時は自信を失い、不安になりながら日々を過ごすこともあるでしょう。
また、迷いながら過ごすこともあるでしょう。
そしてイライラしたり、焦ったりしながら過ごすこともあるのではないでしょうか。
人間にはバイオリズムという周期があります。
この周期によって、前出の感情が湧いてくるのです。
つまり調子の良い時、悪い時は周期に応じて巡ってくるということになります。
一方で人の心に変化が起きるのは、見えたり、聞こえたりといったことが原因であると考えてしまいがちです。
それが普通ですよね。
ところが気持ちの変化がバイオリズムによっても生じるとしたらどういうことになるのでしょうか。
自分の目・耳・鼻・口・皮膚感覚以外の要因でも発生するという事になります。
となると、自分の心を知るには、人の五感では認識することができないものを見つけなければなりません。
世界の科学の最先端は「量子論」で、見えないものが人に影響を与えるということが分かってきているのです。
なんで、こんな事を言っているのかというと、「気学」を少し勉強したからです。
「『気学』とは何ですか?」とおっしゃる方も多いと思います。
正式名称は「九星気学風水」というものです。
天文学系の学問体系ですが、占いなどにも使われています。
三国志で有名な「諸葛亮孔明」が戦略でも活用していました。
さて、話がそれてしまいましたので元に戻します。
ネットで「自信」の意味を調べますと「自分で自分の能力や価値などを信じる事。自分の考えや行動が正しいと信じて疑わない事」とありました。
ところが、人の心は虚ろです。
いつも心変わりをしています。
「俺は、そんな事はない」という方もいらっしゃるでしょう。
人は良い時には、それが未来永劫に続くと考え、悪い時にもそれが未来永劫続くと考えがちです。
人は、良い時に「悪い因」を作り、悪い時に「良い因」を作ると言われています。
その時その時の気持ちで物事を判断すると、うまくいきません。
最近では、何でもかんでも「原理原則」と言われています。
ネットで「原理原則」の意味を見てみますと、「物事の根本的な仕組みや、現象を成り立たせる根本的な法則」とあります。
さて、自信と似たような感情があります。傲慢です。
自信について、私の考えをお話します。
易経の中に「天地剥」という卦があります。
人生であらゆるものを剥奪されて、最後に一つだけ残るものがあります。
売上を大きくした、資産を大きくした、家も何もかもがある。
しかし、全てを剥奪されても、最後に残るものが必ずあります。
その残ったものを掘り下げていくと、人生最大、ケタ違いの宝があると言われています。
自分のパワーをそこに集中していくと、今まで以上のものが手に入るというものです。
剥奪されたから恨むのでなく、最後の宝に気づかされると、本当の自信がつくのではないでしょうか。
自分より外の持ち物を必死で集めても長く続きません。
しかし、自分の内なる宝を探り当てる事により、本当の自信を持つことにつながります。
それを発見し、大きく伸ばすことにより、本当の大欲が成就することになります。
持ち物で優越感を得るのは、自信ではなく、やはり傲慢ですね。