ビジネス情報掲載記事(令和7年4月1日号)-お知らせ
備後の経済情報誌「ビジネス情報 令和7年4月1日号」に載りました。

#image_title
(本文)
「人脈作りの落とし穴」
人生の中で、誰と付き合うかで成功は大きく左右されます。
ですから、人脈作りは非常に大切な成功の要件になります。
しかし誰と付き合うと良いかは、なかなか分かりません。
一般的には、羽振りの良い人や顔が広いと思われる人、有用な知識を持っている人、成功した人、有名な人などとお付き合いしたいと思いますよね。
しかし、だまされたり、裏切られたり、利用されたりと悲しい事も多くあります。
童謡「通りゃんせ」の歌詞に「行きはよいよい帰りは怖い」とあります。
昔、楽しませてから子供をいけにえに行かせた歌とも言われています。
楽しい話、おいしい話に乗せられて行くのは怖い事ですね。
最近の詐欺軍団の話です。
さて、人とお付き合いするときには「人の見方」があります。
見る要素は三つあります。
人=能力×人格×リソースです。
一番良いのは、能力が高く、人格が高潔で、リソースの多い人が良いですね。
ですが、能力が高いと言っても東京大学に遊びながら入れるような人はまずいません。
リソース(経営資源)の多い人でも他人のために分けるほど持っている人はいません。
では、人格が高い人がいるかと考えてみます。
しかし、人格が高いか、低いかは見た目では分かりません。
人格の低い人は、高く見せるために立派な身なりをします。
だからと言って、身なりが良くない人が立派であるわけではありません。とどのつまり、見た目では人格は見えないのです。
人格の高い人には一見して相手の事が分かっても、低い人には高い人の事が見えません。
つまり、低い質からは高い質を見分ける事ができません。
しかし、高い質から低い質は見えるのです。
どうすれば良いか?
自分の人格を高めるために日々精進することです。
人生の中で、ある時から付き合うメンバーが変わって行くことがあると思います。
付き合うメンバーによって、人格度が評価されます。
結論を言えば、人格の向上こそ良い人脈作りの鍵となります。
能力が高く、リソースが多くても人格が低ければ「詐欺師」になります。能力のひけらかしや、リソースのひけらかしにだまされて近寄ってしまうと、どうなるでしょうか。
まさに、行きはよいよい、帰りは怖い事になってしまいます。
であれば、自己の人格向上を人生の中心におくことです。
渋沢栄一曰く。
経済なき道徳は寝言。
道徳なき経済は犯罪。
違法ではないのだから何をやっても良いという考え方は犯罪となりそうですね。
道徳と経済のバランスを取る事が大事です。
悪い事や違法行為をやって、人を裏切り泣かせて財産を作る。
その後で、贖罪(しょくざい)として寄付をする事はあまりにも欧米的すぎる考え方です。
人格向上のための書としては、孔子の「論語」があまりにも有名です。
しかし、「論語」は立派な人になるためのお説教本ではありません。実は、あなたが人生で大成功するための魔法の近道の書になります。