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企業の知恵袋idea

どんぶり管理会計と本当の管理会計-企業の知恵袋

 

福山市の税理士・社会保険労務士

ビジョン実現パートナーの

大立稔(おおたちみのる)です

 

会計には

制度会計と管理会計があります

 

制度会計は

企業会計原則というものをベース

にして銀行・税務署・官公庁に対して

報告する会計です

 

いわば会社の外部に対して報告する

事がメインになります

 

では

管理会計とは何でしょうか

 

これは会社の内部で利益を管理する

ための会計です

 

ここで使われる用語があります

売上高・変動費・固定費・限界利益

の4つの名前です

 

これは

変動損益計算書というものを作る

ための用語です

 

管理会計は

自社の儲けがどのようになっているか

を理解できるようにするためのもの

なのです

 

ところが

この管理会計にもどんぶり会計となる

ものがあります

 

それは

全社レベルで作られた変動損益計算書

はあまり経営の役には立ちません

 

なぜかというと

一社で1事業の会社は多くはありません

 

例えば自動車整備業を例に取りますと

整備売上・板金売上・中古車売上という

ように複数の事業があります

 

整備事業が儲かっているのか板金事業が

儲かっているのか中古車販売が儲かって

いるのか分かりません

 

あっ

もう一つ保険代理店手数料がありますね

 

それぞれの

事業の生産性を評価する必要があります

 

中古車販売から整備業を始めたのか

整備業から中古車販売を始めたのか

社長の得意技は何なのか?

 

それは

各事業の生産性を見ると分かります

 

つまり

何が言いたいかと言いますと

 

本当の管理会計は

部門別に管理するものを言います

 

管理会計は

部門別に見なければ意味がないのです

 

会社には一つの事業しかないのであれ

ば会社全体で変動損益計算書を見れば

分析できます

 

しかし

複数部門がありながら会社全体の変動

損益計算書を見ても意味がないのです

 

これを

管理会計と大腕を振って叫んでも効果が

上がりません

 

だから

部門別会計なしの管理会計は

あ・り・得・な・いのです

 

これを知らない会社の方は管理会計だと

喜ばれるかもしれません

 

でも

本当の管理会計は部門別会計なのです

 

部門別会計をせずして管理会計と

言うことなかれなのです

 

知らない人は管理会計と思うかも知れ

ませんね

 

本当に会社の儲けを増やすための会計

は部門別会計なのです

 

それにもう一つつけ加えます

 

共通経費と部門経費を一緒くたにして

はいけません

 

これでは

分析不能になってしまうのです

 

残念ながら

これも管理会計とは言えません

 

管理会計とは

儲けを多くするための内部管理資料に

なります

 

ですから

格好は部門別でも共通経費と部門経費

を一緒くたにしては何の意味も成しません

 

これは

何十年前から言われている事です

 

でも

未だにあります

 

そういった

会計では経営者は経営判断ができなく

なっています

 

残念な事です

 

さらにもう一つあります

 

部門の利益責任者であっても設備投資

は本部が判断する場合があります

 

ところが

本部の判断ミスで行なった設備投資が

大きな重荷になって利益が出ない部門

があるとします

 

そうすると

利益が出ない部門長は責任を問われます

 

本部の判断ミスが設備投資の権限のない

部門長に転嫁されるのはとても可哀想

ですね

 

だから

本当の管理会計では部門長は利益を出して

いるが部門長権限のないことでのマイナス

を別にしてみることが大切です

 

部門長の責任範囲である部門達成利益と

本部判断のコストを考慮した部門貢献

利益とが見えないといけません

 

何度も言いますが

部門長の権限範囲と本部の判断を考慮

しないと利益を分析することが困難に

なるのです

 

本当の管理会計は

経営の打ち手が見えないといけません

 

管理会計の本質は

原因を究明して打つ手を見つけるために

あるのです

 

だから

変動損益計算書を管理会計と呼んでいる

だけのなんちゃって管理会計はとても

多くありそうです

 

管理できないのに管理会計とはこれいかに

 

専門家と一般人では情報量に差があります

 

管理会計と言うならば

見た瞬間に打ち手が出てくる会計制度を

構築する必要がるのです

 

でも

なんちゃって部門会計が多いのですよね

 

いわゆる

どんぶり変動損益計算書です

 

この考え方はあの天才経営コンサルタント

のドラッカーさんが「創造する経営者」に

書かれています

 

残念ながら

この部門別会計に特化しているのが会計

ソフトメーカーではTKCがNO.1である

と思います

 

これを

意思決定会計と言います

 

経営資料を作るとしたらNo.1であると思い

ます

 

管理会計をやっても意思決定できないのは

そういうことが関わってきているようです

 

最後までお読みいただき

誠にありがとうございます。

 

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