人事評価制度で会社がよくなるという迷信2024.02.02-企業の知恵袋

福山市の税理士・社会保険労務士

ビジョン実現パートナーの

大立稔（おおたちみのる）です

会社が成果をあげるためには

人事評価制度を導入すれば良

いという考え方あります

昨年

ある人事コンサルティングを

採用した会社からの相談があ

りました

とても

有名なコンサル会社です

私の方では

経営者の方と従業員の方の

両方の面談を行ないました

会社の

内容も知らずにアドバイス

することはできません

まぁー

当然な話だと思います

何も調査せずに

ああしなさい・こうしなさいと

言うのは「占い師」です

経営者の方は自分の視点から

見た現実をお話しされます

しかし

別の視点から見るとまるっきり

逆のこともあります

現状認識なしに

相談に乗って経営者の視点

から相談に対応すると経営

者の方は大変に喜びます

そうすると直ぐに悪賢い考え

が浮かびます

経営者の話に共感して現実

を無視して経営者の言う通り

アドバイスをするのです

そうすると

賢い経営者は違和感をいだき

ます

しかし

気づかない経営者は話を聞いて

くれて応援までしてくれる

それも自分のやり方にそって

やってくれる

経営者としてはこちらの意見を

最大限に聞かれようとします

返報性のルールが働きます

20年前にコンサルを始めた時の

最大の危機感を感じたところです

ミッション・ビジョンを作って

そこに向けて活動するとします

そうすると

社長は必要と思うものにお金を

躊躇なく注ぎ込むのです

それが

今必要でないものも将来必要

だからと投資します

これは

大変に恐い事なのです

仮にコンサルタントが購入先を

紹介するとしたらどうでしょうか

そして

コンサルタントにマージンが入る

としたらどうでしょうか

本当に恐い事になります

ある

コンサルタントのもとへ行った社長

は不思議と大きい投資をします

大半が役に立たない投資です

しかし

将来の陶酔するビジョンを見ながら

必ずそうなりますよというと

お金を出してしまいます

100件あって1件でも成功すると

大きく宣伝します

しかし

それは99件の犠牲を誰も知らない

のです

もしも

そういうコンサルタントがいたら

ムチャクチャ恐いですね

しかし

社長は文句が言えません

自分が決めたことなのです

話を戻します

気づく人は

即気づきます

気づかない人はずっと気づきません

可哀想ですが仕方ありません

先の

人事評価のコンサルティングを

受けた会社はコンサル会社と

ケンカされたそうです

どこにも

当てはまるひな型を売りつけて

逃げようとしていたそうです

従業員さんも

「私たちにひな型の通りにやれ」

と上から命令されましたとの事

です

結局

なんだかんだと言って料金300万円

也をふんだくって行かれたという

お話しです

私には

どちらが正しいかは分かりません

ただ

人事評価制度を導入すれば業績が

上がって公平な評価ができて人材

が成長しますという話はまゆつば

と考えた方が良いでしょう

その会社では

全員が退職願を提出してしまい

ました

人事評価制度を入れて会社の風土

が悪くなる話は嫌というほど聞き

ます

しかし

人事制度を入れたから会社が良く

なったというのは聞きません

コンサルタント会社からは聞きます

マネジメントが抜けているのです

購入した制度はよそ行きの服なの

です

こども会社がムリして

ダボダボのスーツを着てズボンを

ひこずりながら歩くようなものに

見えます

でも本人は

「フーン格好いいだろう」と自分

では気づかないのです

でも売った人事屋は儲かるのです

あなたの周りにいませんか？

人事評価制度を入れたからうち

は伸びているんですという方が

ミッション・ビジョンに沿って

作られていないのです

もしくは

ミッション・ビジョンもないのに

評価制度が一人歩きしています

人事評価制度は本当に恐いもの

なのです

でも

大半が途中で運用しきれずに途中

止めしているのが現状です

そもそも

公平・平等・業績をあげるという

機能は相反するものです

全ての機能を持たせるとどの機能

も役に立たなくなります

でも

本当に人事評価制度を導入した

だけで業績が上がるのは楽です

よね

これが

魔法なのでしょう

最後までお読みいただきまして

ありがとうございます