相撲は土俵の真ん中でとれ-企業の知恵袋
福山市の税理士・社会保険労務士
ビジョン実現パートナーの
大立稔(おおたちみのる)です
相撲というスポーツがあります
相撲は土俵の中でプレイします
土俵の外に出たら負けです
相撲で自分の足が土俵際に届
いて土俵の外に放り出されそ
うになることがあります
それでも何もしない力士がた
たまにいるそうです
そうなってから本腰をいれて
戦い始めるのです
どうして土俵の真ん中にいる
ときに力を発揮しないか不思
議な話があります
これは
稲盛和夫氏がされたお話しです
そして
経営も同じことが言えます
税理士を雇って会計を依頼して
いるのに資金繰りがショートす
るのに何も分かっていない
こんな話がよくあります
私の事務所に駆けこまれて
きた会社はどこも同じです
もっとひどくなりますと
必要な人材を全て解雇して
なす術がない状態もあります
それでも
やることさえやれば業績は
上がります
ただし
お金が切れた時はどうしようも
ありません
土俵の真ん中とは利益の話では
ありません
資金繰りの話です
赤字がそんなに出てなくても
資金がなくなれば会社は終了
します
お金があといくら続くかを
見なければいけません
それは損益計算書を見ても
分かりません
資金繰り表を作るしかありま
せん
綺麗なグラフ図を見ても役に
は立たない事が多いです
お金がいくらあるかが
会社の余命を決めることに
なります
おおたち会計では毎月資金
繰り表をを提供しています
なぜなら
会社を続けるためにとっても
大事な財務書類だからです
上場企業などでは必須の書類
になります
しかし
中小企業では作成されているの
はほとんど見かけません
会社の継続にとって本当に大事な
ものはお金の収支なのです
資金繰り表を作るのはひと手間
もふた手間もかかりますがお客
様の安定経営のためです
お金があるうちに経営の打ち手
を行なう必要があります
しかし
利益ばかり見ていても資金繰りは
見えません
資金繰り表がないのですから仕方
ありません
資金繰り表を見て本当にお金が
減ったならば即座に対応策を
行なう必要があります
いやそれでは
遅いかもしれません
毎月数字を見ながら経営の
情報を加味して将来予測を見る
ことが必要になるでしょう
不利な情報を入手した時が
土俵の真ん中で戦う事かも
しれません
いや
そうでないかもしれません
絶好調のときに
起こりうるリスクを想定して
対応策を考えることが真の
土俵の真ん中になるでしょうね
そのときに
参考となる指標が経営安全率
になります
何も不利な情報が見当たらない
ときにはどうすればいいでしょう
そのときには
少々のことがあっても経営安全率
を15%にしておくことです
急に大口の顧客が倒産しても
代わりの顧客を開拓できる準備
をすることができます
顧客が7社いれば一社辺りが14.3%
のシェアになります
一社当たりの取引を売上額の14%
以内にしておけば赤字にはなりません
本当の土俵の真ん中で相撲をとる
とはこういうことかもしれません