ビジョン実現のための経営安全率-企業の知恵袋
福山市の税理士・社会保険労務士
ビジョン実現パートナーの
大立稔(おおたちみのる)です
経営を安定成長させるには何が
必要かを考えてみます
人生・仕事の結果は
思考の質・情熱・能力の3つ
の要素の掛け算で成り立ちます
どれかの値が一つでもゼロであ
れば全ての結果はゼロになります
しかし
人生・仕事の結果はマイナスに
なることもあります
3つのうちのどれかの要素に
マイナスが生じていることが
原因になります
能力は0~100までの目盛りに
なります
情熱も0~100までの目盛りに
なります
残る思考の質にマイナス目盛り
があるのです
思考の質は―100~+100までの
目盛りになります
思考がマイナスになりますと結果
もマイナスになります
ビジネスであれば
利益 = 収益 - 費用の算式
で考えてみます
利益を大きくするためには
収益を増やすか費用を減らすかの
選択があります
もちろん
費用についてはムダ使いをしない
というのが前提です
バブルがはじけた当時は費用を減少
させることに企業の意識は集中して
いました
費用の中で一番大きいものは人件費
になります
この人件費を削るとどうなるか
そのしっぺ返しは会社自身に返って
きます
当時
工場では人減らしで安全な作業が
できずに多くの会社で爆発事故が
多発しました
しぼってカラカラになった雑巾
をさらに絞っても何も出ません
ところが
収益を拡大するための行動をとる
会社は案外少ないのです
とくに
請負企業では収益を拡大するとい
う発想が少ないように見えます
これらは
得をしたいアメリカ人
損をしたくない日本人と言われ
る姿を如実に現しています
さて
ここから本題に入りたいと思い
ます
企業が安定成長をするには
ある指標を目標にすることが
必要になります
その指標は
「経営安全率」と言います
指標の説明の前にもう一つ
必要な指標があります
それは
「損益分岐点売上高」という
ものです
これは
会社が赤字にならないスレスレ
の売上高のことです
会社の売上高が損益分岐点売上高
を下回ると赤字に陥ります
ですから
損益分岐点売上高は赤字にならな
い最後の砦(とりで)になります
黒字の会社があとどれくらい売上
高が下がれば赤字になるか
逆に言えば
赤字に突入するまでどれくらいの
余裕があるのかを知ることができ
ます
算式で言えば
(1-損益分岐点売上 / 実際売上高)×100
で示すことができます
この算式で分かることは
あと何%まで売上が下がっても黒字
を維持できるぞということが明確に
なります
優良企業であれば15%は欲しいとこ
ろですね
経営安全率が15%もあれば得意先の
倒産などで売上が減少しても何とか
次の得意先を確保できる時間を持つ
ことができます
しかしここで
大きな大きな試練が待っています
経営安全率があることは法人利益
があるということになります
法人利益が出たら税金を支払う
ことが必要になります
利益を上げるまでが創業の凱一関門
ですが
第2関門として多額の税金を支払う
という関所もあります
これは
事業の成長のための障害というより
は経営者の安定成長のための心構え
の問題となります
税金で道路は舗装され・インフラも
整っています
自分の家の前から東京の国会議事堂
まで道路は舗装されています
この道路を整備するだけでも自分一人
ではできません
税金から
障害のある方々・病気の方々の医療
や警察・消防・年金のコストを負担
しています
是非
ここの思考の質を変えないと会社は
発展しづらくなります
もちろん
必要な節税対策は必要です
ただし
いきすぎた節税は身を滅ぼすことに
なりかねませんので要注意ですよ
たちまちは
安定成長のための指標は経営安全率
になることだけお伝えしますね
最後までお読みいただきまして
ありがとうございます