社長さんチェックを怠ることなかれ-企業の知恵袋
福山市の税理士・社会保険労務士
ビジョン実現パートナーの
大立稔(おおたちみのる)です
会社の数字は
人がつくるもの
普通の社員が
天才の仕事をする仕組みを
つくることが飛躍の一歩です
ビジョン実現パートナーが
社長様とご一緒に
仕組みをつくります
今日は
あるクライアントのコンサル
でした
ジャムを製造されている会社です
とても美味しいジャムを作られて
います
でも
今まで格安で提供されていました
収益計算をしたら
全然採算が取れていません
そこで
値上げをしてサービスエリアに
納品することを提案しました
ビン詰めされていますが
保健所に相談しラベルも
やり直しました
ラベルを一新したビン詰め
ジャムは十分に通用しそうです
サービスエリアの方は是非
お願いしますとのことです
とんとん拍子で話が進み
ました
社長に
「納品したら教えてくださいね
第一号で買いに行きますから」
とお願いしました
それから
うんともすんとも音沙汰無しです
今日は
その結果をお聞きしようと
思っていました
しかし
大変なことが起きていました
さしづめ
50本の商品をお届けして
その後に契約の運びと
なっていました
50本のうち
ふと見るとラベルを貼っていない
商品が一本あったそうです
何気なく
そのビンをたまたま掴んで
眺めてみると
一番目立つビンの内側に
コバエが張り付いていた
そうです
そこで即
契約はお流れとなりました
ということで
2回ほどサービスエリアに
立ち寄っても商品が無い
原因が分かりました
社長曰く
「たまたまラベルが貼られず
たまたまそれを手に取って
たまたま相手の前でコバエを
発見してしまったんです」
私
「社長ねたまたまじゃないのよ
必然なのよ」
「事故じゃないのよ
起こるべくして起こったのよ」
「出品する前に
フタをする前に一本一本
チェックしましたか?」
「チェックせんかったなら
それは起こるべくして起きた
のですよ」
「一本10秒かけても500秒
8分ちょいで終わるでしょう」
「8分ちょいの時間をケチって
大きい商い逃しましたね」
「たったの8分ちょいですよ」
社長
「うんあーそうか
それはそうじゃ偶然のせいに
してはいけんかったな」
「わしがちゃんと検査せんのが
いけんかったんじゃ」
「納品の時がたまたま忙しかったんよ
あったまたまじゃなかったのう」
私
「社長忙しいという字があるでしょう」
「りっしんべんは心を意味するんよ」
「忙しいというのは心を亡くすと
書くんよ」
「お客さんがフタを開けてパンに
塗ろうとするとコバエの佃煮が
入ってたらどう思う?」
「お客さんが楽しみにしていた
心を失望させるんよ」
「お客さんの心を思うとやっぱり
チェックしてから出すよね」
私
「今後社長どうしますか?」
社長
「今後はわしがちゃんと検査します」
私
「社長おいくつですか?」
社長
「74歳です」
私
「社長は高齢で目がうすくなって
いますよね」
「もう一度起こりますよ」
「今度はわしの目がうすくなって
見逃したわと」
「社長の甥で〇〇さんが
手伝ってくれているでしょ」
「目のいい若い人に任せては
いかがですか?」
社長
「ああそれがええなぁ」
「今度〇〇に一度会って
くれんかね」
私
「機会があればお会いしましょう」
「今日は社長ごめんなさいね
かなりキツイことを言いました」
「誠に申しわけありませんでした」
社長
「ええんよええんよ
やっぱり自分の気づかんことを
教えてもろうて嬉しんよ」
「大立さんに来てもろうて数字も
昨年の倍になってさらに利益も
上向いて感謝しとんよ」
私
「社長ありがとうございます」
そんな会話がありました
正直大きな成果につながると
確信していただけに私の
ショックは大きかったです
十分に行ける商品ですので
必ず成功すると思っています
後は
次の手を打つだけです
最後までお読みいただきまして
ありがとうございます