中小零細企業の自己資本比率が低い真の理由は?-企業の知恵袋
福山市の経営コンサルタント
税理士・社会保険労務士
ビジョン実現パートナーの
大立稔(おおたちみのる)です
会社の数字は
人がつくるもの
普通の社員が
天才の仕事をする仕組みを
つくることが早道です
ビジョン実現パートナーが
社長様と一緒に
その仕組みをつくります
会社が倒産しにくい
仕組みづくりは
自己資本比率増加が
第一ボタンになります
自己資本額を増やすには
利益剰余金を増やすことが
効果的です
利益剰余金は税引き後利益を
増やすことから始めます
図を見ていただきますと
利益10から税金3を引いた
7が税引き後利益になります
中小零細企業の自己資本比率が
低い理由は
中小零細企業では
利益がなかなか出にくい
体質が理由の一つです
2つ目の理由
中小零細企業の自己資本比率が
低い真の理由をお話しします
さて
ここから利益に対する
考え方が重要になります
ドラッカー先生は
利益は企業の存続条件と
言われています
利益は企業の経営安全費
とも言えます
ただし
利益は企業の目的ではない
とも言われています
これには深い意味があり
経営で
利益を目的とすると多くの
不具合が発生する可能性が
高くなります
その不具合は
またの機会にお話ししたい
と思います
さて
利益は経営安全費用に
なります
指標にすると経営安全率です
これには
経営指標があります
経常利益÷限界利益×100
の式で計算されます
経営安全率の意味は
何%売上が下がると
赤字に陥るか
逆に言えば
赤字になるまでに
何%の売上の余裕が
あるかを意味します
では
経営安全率について
世の中の状況を見て
みましょう
TKCの経営指標BAST
で中小零細企業の数値を
参照します
(全産業平均)
中小零細企業の経営安全率は
優良企業平均 18.4%
黒字企業平均 13.2%
全企業 平均 7.7%
欠損企業平均 - 7.8%
優良企業から欠損企業まで
経営安全率には大きな差が
あります
優良企業でいうと
現在の売上高が3億円と
すると5,520万円の
売上が下がっても
赤字に陥りません
3億円が2億4,420万円に
下がっても赤字になりません
結論的に言うと
経営安全率を上げれば
自己資本率向上になります
ここから
核心の話です
経営安全率を上げて
会社が良くなるのは
分かるが
そこには
税金がかかってきます
社長が夜も寝ずに
稼いだお金が税金で
持っていかれます
ここで
理と情の相克が
(りとじょうのそうこく)
あります
これだけ苦労したのに
税金を払わなければならない
自己資本比率が低い理由は
この葛藤が
真の理由になりそうです
しかし
税金を払うことは
決して悪いことではありません
税金を払うことで
社会基盤を支える
役割が担えます
脱税はもちろん
悪いことですが
行き過ぎた節税も
考えものです
ある経営者は税金は
補助金だと言われます
節税でものを買うと
税金分は補助金をもらった
と同じ得があると
しかし
節税目的で役に立たない
ものを買っても
経営力は向上しません
クルーザーを買っても
喜びの期間は短いです
維持費も高いです
クルーザーを買っても
飽きてしまいます
そのうち
使わなくなります
税金を払うぐらいなら
好きなものを買われる
のかもしれません
でもお勧めは
コツコツと経営安全率を
上げて自己資本を増やす
事が大事です
本当のチャンスは
経営の実力を上げる
ことで見極めができます
つまり
真のチャンスのために
コツコツ貯めることです
そして
真のチャンスを見極めて
投資することが
チャンスの女神を掴む
ことと考えます