会社の防波堤はできても、その支えがゾンビ資産では意味がない-企業の知恵袋
福山市の経営コンサルタント
税理士・社会保険労務士
ビジョン実現パートナーの
大立稔(おおたちみのる)です
会社の数字は
人がつくるもの
普通の社員が
天才の仕事をする仕組みを
つくることが早道です
ビジョン実現パートナーが
社長様と一緒に
その仕組みをつくります
会社は倒産しにくい仕組み
を作る必要があります
そのためには
100年に一度の津波にも
耐え得る防波堤をつくる
ことが大事です
会社の防波堤といえば
自己資本額です
毎期
頑張って利益剰余金を
コツコツ貯めて自己資本が
高まっても・・・・・
実は
抜け穴があります
穴の開いたバケツに
水をいくら貯めようとしても
一杯になることはありません
経営の神様
故松下幸之助氏は
ダム式経営を提唱されています
川にダムがなければ
天気により
洪水になったり
干ばつになります
余裕のある経営のためには
ダムを作る必要があります
余裕のない経営は
何かと判断・決断を
謝らせます
自己資本は
お金のダムとも
言えます
不調の時にお金を活用し
好調の時にはお金を
自己資本に補充します
故稲盛和夫氏は
土俵の真ん中で
相撲をとれと
言われています
何事も土俵際で
戦うものでは
ありません
自己資本は倒産を防ぐ
防波堤です
それが余裕ある経営となります
ただ
自己資本額は増えたが
会社にお金がない?
そんな状況が起きます
それは
資産の中に不良資産が
ある場合です
その原因の1つは
受取手形・売掛金は
あるが回収不能な状態
にある場合です
既にそれらは
紙切れとなっています
資産項目として決算書に
金額が載っていても
それはゾンビ資産です
事実上
資産価値がないものです
それが資産額を膨らませ
ますが本当はゼロ資産です
自己資本の額は
資産-負債=自己資本です
資産の金額が小さくなると
自己資本の額も小さくなります
それが
実質上の自己資本額です
それ以上の何物でも
ありません
受取手形・売掛金が
価値をなくすのは
顧客の信用管理が
できていないときです
取引先の信用管理は
定期的に行いましょう
2つ目は
仮払金・貸付金の科目が
ある場合には
これもまた
要注意です
特に若い経営者は
あれもこれもやりたい
という欲求が強いです
おいしいそうな話がきたら
そのときを逃すまいと投資を
することが多くあります
ただ
世の中を完璧に渡ることは
難しく失敗の経験も未来の
勉強費用かもしれません
しかし
失敗も財布の許す範囲を
押さえておく必要があります
では
サイフの許せる範囲での
失敗はいくらでしょうか?
自ら
計算できるようにしましょう
貸付金発生で多い原因は
いろんな儲け話を聞いた
順番に投資してしまうことです
安易にフランチャイズに
加入してしまうことです
経営者への個人的貸付金
銀行から要注意会社と
みられる可能性が高まります
会社への事業貸付けが
個人資金に回されていると
見られます
特に記帳代行を依頼している
経営者の方は注意すべきです
気づいたら社長貸付が異常に
増えているケースもあります
特に
社長貸付けは認定利息を
乗せて会社に支払うことに
なります
返すことが困難なケースが
多いです
そうなると
社長貸付はゾンビ資産に
なりそうです
いずれにしても
自己資本を増やすのは
お金を増やす目的です
自己資本が多くあっても
お金が無ければ何の意味も
ありません
資産の部に
意味のないゾンビ資産を
増やしてはいけません
そんなわけで
実質の自己資本比率を
計算するときには
資産の部からゾンビ資産を
除外して
実質の自己資本比率を
見るようにしましょう
そうすると
あなたの会社は潰れにくい
優良会社となっていくでしょう