売掛金が増えるとお金が減ります-企業の知恵袋
税理士・社会保険労務士
ビジョン実現パートナーの
大立稔(おおたち みのる)です
会社の数字は
人がつくるもの
普通の社員が
天才の仕事をする仕組みを
つくることが早道です
ビジョン実現パートナーが
社長様と一緒に
その仕組みをつくります
会計上
売掛金という資産が
あります
最初に簿記を勉強したとき
見慣れない言葉だと感じる
ことでしょう
掛けで販売した商品代金を
請求する権利のことです
例えば
7月分の納品売上代金を
8月20日に回収するような
取引をいいます
売掛金は
商品代金を請求する権利
として資産になります
目には見えませんが
会計上は資産です
資産は
プラスの財産です
負債は
マイナスの財産です
次に
キャッシュフロー計算の
話に移ります
ビジネスの基本形は
販売と同時に現金を
もらいます
それが
一番安全な取引です
納品してから時間が経つと
様々な危険が生じます
売掛金が未回収になる
ことは結構あります
代金回収の前に
取引先が倒産するかも
しれません
取引の基本は
お金と商品の交換です
売掛金は相手先に
代金分のお金を回収日まで
貸していることになります
強いビジネスであれば
即時現金回収は
できるでしょう
現金ベースでの
商取引ができれば
資金繰りは楽です
掛け売上では
お金でなく代金請求権という
資産が増えるだけになります
会計上利益が出ていて
お金がないのはお金が
売掛金に化けているのです
つまり
売掛金が増えた分だけ
現金が減ることになります
売掛金が増えると資金を
圧迫する要因となります
売上増加時には
資金を準備しておくことが
大事となります
売掛金が増えると
+利益で-お金となります
勘定合って銭足らずの
状態です
勘定合って(採算合って)
銭不足(お金が不足)
この状態で倒産することを
黒字倒産と言います
ちなみに
運転資金という言葉が
あります
運転資金とは
会社が事業運営するために
必要な資金です
この運転資金は
売掛金+在庫-買掛金
で計算されます
※分かり易い説明のために
かなり簡単に書いています
つまり
会社の運転のために
必要な資金です
運転資金は会社が準備し
調達する必要があります
例えば中古車屋さんは
展示するための在庫が
必要になります
1台50万円で
仕入れると
100台展示するのに
いくらの資金準備が
必要となるでしょうか?
はい!正解です
答えは5,000万円です
100台の展示車を抱えると
常時5,000万円のお金が
眠ってしまいます
これと同じように
常時一定の売掛金分の
お金は眠っているのです
会社をまわしていくには
これらの資金を確保する
必要があります
資産を大きくすると
準備するお金も大きくなり
大変になります
売掛金はしっかりと管理し
滞らないようにしましょう
最後までお読みいただきまして
ありがとうございます