決算書にある減価償却費という不思議な経費の解説-企業の知恵袋
税理士・社会保険労務士
ビジョン実現パートナーの
大立稔です
会社の数字は
人がつくるもの
普通の人が
天才の仕事をする仕組みを
つくることが早道です
ビジョン実現パートナーが
社長様と一緒に
その仕組みをつくります
決算書を見ていると
難しい項目が存在します
その代表格として
減価償却費があります
聞いたことのない言葉です
分からない言葉がある場合は
文字の分解から始めます
まずは
減価?何だろう
また分解します
減
とはへること
何が?
価は?
価値の価です
減価で
価値が減ると
理解できます
では
何の価値が減少するか?
皆さんは
何の価値が減少すると
思われますか?
会計では
固定資産の価値を
意味しています
固定資産には
建物・機械装置・車両・
船舶などがあります
車を例にとりますと
年月が経過するにつれて
価値が下がっていきます
新車で300万円のものは
1年後には250万円
2年後には200万円と
価値が下がりますよね
しかし
いくらの価値が減少したかは
目には見えません
そこで税法は価値の減少を
法律で決めています
まず
固定資産の種類によって
価値がゼロになる年数を
決めています
税法で決めた価値ゼロになる
年数を耐用年数といいます
そこで仮にあなたが
1,200万円のベンツを
買ったとします
法定の耐用年数が6年とすると
年間200万円平均で車の価値が
減少していると認識します
この認識した価値減少分の
車の帳簿価格を減少させる
ことを償却すると言います
このときに
計上する費用が
減価償却費となります
つまり帳簿上
固定資産(車両)の価値を
減少させ、帳簿に費用として
減価償却費を計上します
これが
減価償却費の意味です
減価償却費には
大きな特徴があります
それは
減価償却費が発生するときは
お金の支出がありません
確かに
車を購入した時には
お金の支出があります
しかし
減価償却費の計上時には
車両の帳簿価額を
減少させる取引だけです
減価償却費の計上時には
お金は出ていかないのです
ここまでのお話は
誤解を覚悟で説明を
しています
理解を主軸に説明
しています
ここで
キャッシュフローの
お話をします
キャッシュフローは
会社の支払い能力を
意味します
支払い能力とは
使えるお金の額が
いくらあるかという意味です
別の言い方をすれば
借入金の返済能力を
意味します
そのキャッシュフローは
当期純利益+減価償却費
の算式で計算されます
つまり
つくり出した利益に
お金の出ていかない費用・
減価償却費をプラスします
これであなたは
会社の大まかな支払い能力を
知ることができます
借入や投資は
返済能力の範囲内で
行いましょう
キャッシュフローを
超える投資は
倒産の引き金になります
健全経営には
身の丈の範囲での
投資が大事です
えっ
そんなショボイ商売
やりたくない?
ひょっとして
まだコツコツ経営のすごさ
ご存知でないですね
最後までお読みいただきまして
ありがとうございます