会計帳簿の力を開放せよ-企業の知恵袋
税理士・社会保険労務士
ビジョン実現パートナーの
大立稔(おおたち みのる)です
会社の数字は
人がつくるもの
普通の社員が
天才の仕事をする仕組みを
つくることが早道です
ビジョン実現パートナーが
社長様と一緒に
その仕組みをつくります
会計帳簿と聞けば
期末にあわてて記帳する
そんな
イメージがありそうですね
現代の会計帳簿は
複式簿記が主流になります
ちなみに
世界初の複式簿記解説書を
1494年にルカ・パチョーリが
出版しました
パチョーリは
イタリアの有名な数学者です
当時イタリアのベネチア
商人が行う複式簿記の
仕組みを体系化しました
ちなみに
現代も複式簿記を活用して
会計帳簿を作成しています
その目的は
税務署に申告するため
というのが主流でしょう
では
ベネチアの商人はなぜ
会計帳簿をつけたの
でしょうか?
答えは
利益を正しく計算するため
当時のベネチアの商人は
銀行・出資者から資金を
集めてビジネスを行います
船を作り、人を雇い、商品を
仕入れて中東・アジアに
欧州の品々を販売します
その代金で香辛料・絨毯・陶器を
仕入れて
ベネチアで販売します
その利益(粗利益)から
借入金返済、船代、人件費、
利息などの経費を支払います
最後の残った利益を
出資者に分配します
配当です
そのために
複式簿記で会計帳簿を
作成する必要がありました
当時の経営において
財産目録・業績報告が
大変に重要でした
どんぶり勘定では
銀行も出資者も
お金を出しくれませんね
ベネチアの商人にとっては
会計帳簿はビジネスをする
うえで必須のものでした
パチョーリは言います
「複式簿記の本質は
自己報告による健全経営の
遂行にある」
会計帳簿の作成は健全経営に
とても大切なものなのです
もう一つ
パチョーリは
重要なことを求めています
「物事を適切にその場で整理」
することを求めています
これを
記帳の適時性と言います
これは現代の
会社法というルールにも
キチンと書かれています
「株式会社は適時に
正確な会計帳簿を
作成しなければならない」
経営者は
経営状況の適時な把握
をすることが大事です
経営の神様ドラッカーは
複式簿記について
いまなお、普遍性を持った
まぎれもない
「マネジメント科学」と
呼べるものは
複式簿記とそこから派生した
手法だけであると
適時の経営管理をするには
期末に駆け込み記帳を
していては難しいですね
期末に帳簿を閉めたら
大きな利益が
当然に莫大な税金
期末に帳簿を閉めたら
大きな赤字が
やっていけるのか
終わって時間が経過した
事をほじくり返しても
何も変わりません
変えようとすれば
違法・脱法になりそうです
そんなことがないように
適時に記帳を行いましょう
会計数字がないことは
スピードメーター
走行距離オイルの温度
何もわからないまま
走っているのと
同じことになります
適時・正確な記帳が大事です
最後までお読みいただきまして
ありがとうございます