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「できる人」に見えて伸び悩む正体

From:大立 稔
天空の龍が心身ともに充実した活躍ができるのは「飛龍」(ひりゅう)になってからです。四段階目の龍を「躍龍」(やくりゅう)と呼びますが、デビューするにはまだまだです。
躍龍は優れた能力はありますが、雲を呼び、雨を降らす「飛龍」には及びません。躍龍はまるで飛龍のごとく身を躍らせて、勢いよく天へとハネ上がり、そうかと思えば急降下して池の底に姿を消します。勇壮な光景ですね。
周りから見れば、躍龍はまるで飛龍のごとく見えるでしょう。ここで錯覚をしてはいけません。躍龍は飛龍ではありません。何事も焦ってはいけません。この段階の躍龍は、自分の華麗な成果を見せたくてたまらないのです。
自分のあり余るエネルギーが覇道に向いたがるのです。飛龍と同じように、天空を華麗に踊る自分を過信してしまうのです。中味が伴わないのです。中味が伴わないと、何をやってもうまくいきません。ここでしくじってはいけないのです。
辛いのは、見た目は同じことができるのに、「飛龍」になれないという悔しさです。では、この「第四段階」では何をすべきか。表面上の見た目は周りが恐れますが、謙虚に自分の中味を充実させることが大事です。精神の充実です。
そのためにも躍龍は、第一段階で誓った「確乎不抜」の志を何回も何回も確認します。そして、飛龍となった時の身体能力も鍛えていきます。野球で言えば、投手がカーブを投げる時には、きちんと投げられる訓練です。10球投げて、10球ともカーブを投げられなければ、プロにはなれないのです。
このように、躍龍は実戦さながらの訓練を行う時期です。私の職業で言えば、単純にひな型書類に穴埋めすればいいんでしょ、という仕事はアマチュアの仕事です。かつて、穴埋め式のひな型書類を作って大変な目にあった会社はたくさんあります。
これで法外な報酬を取られてはかないません。中味が大切です。これから経営者になる方々には、見た目のハッタリではなく、中味を充実させることに力を入れる事を願ってやまないところです。過去に、先人が作った仕組みの上であぐらをかかない事が大事です。
最後に、躍龍が飛龍になるには、もう一つの条件があります。それは、飛龍になるための「機」を捉える目を持つことです。これは目には見えません。機を見抜く能力が必要になります。中味が充実すると、その機が見えてきます。
中味が充実していない人には、機が見えません。せいぜい、金の匂いを嗅ぐぐらいが関の山です。金の亡者は破綻の道です。